【レビュー】マリオパーティ　スーパースターズ　～30代はドストライク！子供以上に大人がアツくなる王道ボードゲーム～

基本情報
どんなゲーム？
ここが良かった！おすすめポイント
こんな人におすすめ

基本情報

・ジャンル：パーティ
・プレイ人数：1～4人
・DL容量　：2.8GB
・通常価格：6,578円(税込) ダウンロード版6,500円(税込)
・メーカー：Nintendo
・ハード　：Switch

どんなゲーム？

①コインをためてスターと交換。スターを一番多く持つプレイヤーの勝利
②64時代のボードマップから細かい演出までとにかく懐かしい！
③100種類のミニゲームも第1作～10の中から厳選された良ゲーばかり

言わずと知れた桃鉄に並ぶ家庭用TVパーティゲームの王道(通称マリパ)。

シリーズはナンバーで1～10まで、ハード別やミニゲーム集まで含めると全17作という超ロングタイトルです。第1作が発売されたのが1998年なので、なんと23年も前になりますΣ(ﾟДﾟ)

今作はなんと過去作のリバイバル。しかも64作品にフォーカスを当てたものとなっており、確実にターゲットを今の30代に狙った作りになっています。しかも、その世代は現在、親となり、年頃の子供がいる世代なので、親子2代で遊ぶことは織り込み済みです（最近はポケモン剣盾といい、任天堂さんは昔ハマった世代をくすぐる作戦で来ますね）

スゴロクのボードは

マリパ１から２面（ピーチのバースデーケーキ・ヨッシーのトロピカルアイランド）、
マリパ２から２面（スペースランド・ホラーランド）、
マリパ３より１面（グルグルのもり）　の合計５面で、ミニゲームは1～10作まで選りすぐりの100種類で遊べます。

我が家では私と妻(同い年)と4歳半の娘の3人でわいわい楽しんでいます。

ここが良かった！おすすめポイント

ただただ懐かしい！ノスタルジックに浸れるゲームと演出

マリパさんはオープニングからとことん20年前の世界にいざなってきます。

マリパ1でいいだけ見たあの土管、“ずーっと使われていなかった”なんて切ないことまで言っちゃって。

“もしかしたら、昔みたあの場所に～”とか、“新しくてなつかしい”とか、確実に今の30代を泣かせにかかってるだろと言わんばかり、開始早々に目頭がアツくなる演出です。

こういったニクい演出はプレイ中にも。スゴロクの「スペースランド」を遊んでみると・・・

昔の画面とともに思い出を回顧するノコノコさん、それは反則ですよ(´;ω;`)

マリパ2を同級生の家でプレイしたことを思い出し、その子の部屋の情景がフラッシュバックされたり、「今、どうしてるかな～」とノスタルジックな気分になったりしました。

それと同時に、自分が子供のころに熱中したゲームを20年の時を経て、自分の子供と一緒に遊ぶことの灌漑深さたるや・・・。それだけでも買って良かったなと思った瞬間でした。

もちろん、アイテムやマップのギミック(通過したらコインを取られ、ぴったり止まったらお金が貰えるノコノコバンクなど)はほとんど当時のまま残っており、プレイしながら「あ～こんなんだったわ～」と妻と言い合いながら昔に浸りました。

小さな子供から大人まで、家族みんなで盛り上がれる丁寧な工夫が光る

近年のマリパは過去作との差別化を図る必要性から、スゴロクモードが少々薄味で他のモードがたくさんあったり、ルールが若干複雑（仲間やキャラ固定サイコロなど）であったりする傾向がありました。本作は原点に回帰した至ってシンプルかつステージ自体に多彩なギミックがあるため、スゴロクに集中して濃厚な内容となっています。

また、近年のマリパは時代への対応なのかハプニング要素が少ない印象ですが、20年前のリバイバルである今作はほぼ当時のまま、とんでもないハプニングが容赦なく襲ってきて大どんでん返しが起こりやすい印象があります(私も終盤、COMにチャンスタイムマスでタダでスターを1つ取られ、負けました　笑)。この点は良し悪しをつけにくい部分ではありますが、最後のターンまで緊迫した駆け引きが楽しめるということで私は良い点と感じました。

子供と一緒にゲームを遊ぶ時に地味に辛いのが、わざと負けてあげたりしないといけない「接待ゲーム」ですが、本作はハンデとして最初から持っているスターの数を設定できます(我が家の4歳半の娘にはスター2個のハンデがちょうど良いです)。また、ミニゲームも運要素が強く、あまりテクニックが要らない種類をまとめた「ファミリー」設定もありますので、子供も大人も白熱したゲームが楽しめます。