【レビュー】Creaks (クリークス) ~アートでダークな世界観に酔いしれろ!~

ゲームレビュー

基本情報

・ジャンル:パズルアクションアドベンチャー
・DL容量 :4.4GB
・通常価格:2,200円(セール有)
・言語  :日本語対応
・メーカー:Amanita Design
・ハード :Switch/PS4/Steam

どんなゲーム?

①モンスターがうろつく建物の中を進む「フロア攻略型パズルゲーム」
②光を当てるとモンスターが家具に変身
③モンスターの習性と光をうまく使って次の部屋の扉を開けよう

アクション要素が強いパズルゲームです。

主人公は地底の世界に迷い込んだ青年。
地上に帰るために少し不気味な地下世界を探検します。

ステージは大きな建物内の部屋で構成されていて、
そこにはモンスターが徘徊しています。

モンスターはいくつかの種類があり、種類ごとで動きに特徴があります。
(主人公を追いかけたり、上や下に規則的に動いたり)

共通しているのはモンスターは全て光に弱く、
光を当てるとタンスやコート掛けといった家具に返信して動かなくなります。
(というより、こっちが元の姿?)

主人公はこのモンスターの性質をうまく利用して扉を開けるスイッチに誘導したり、踏み台にして次の部屋を目指します。

モンスターに近づきすぎると捕まってゲームオーバー。
そのフロアの最初からやり直しです。

主人公は地下で起こっている「異変」を解決して無事に地上に戻れるのでしょうか・・・

筆者のクリアまでのプレイ時間は約7時間(やり込み要素コンプも含む)でした。

ここが良かった!おすすめポイント

細部まで美しい手書きグラフィックが演出するアートでダークな世界観

まず、注目すべきは美しいグラフィック。ちょっとした背景の細部まで丁寧に書き込まれており、
一つ一つがもはやアート作品です。
(2020年 第24回文化庁メディア芸術祭にて「エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品」にノミネートされるなど、芸術として多数の受賞を受けています)

また、本作品の重要なキーとなる「光」に対しても表現がとても丁寧です。
(例えば背景として描かれている銅像が光が当たっている時は動かないが、光が消えると目が光って不気味に笑い出すなど・・・)

こういった光と闇の細かい演出がふんだんに盛り込まれているので、プレイヤーは自然と美しくも不気味な世界観に引き込まれます

アクション操作と頭脳、同時に駆使して謎が解けた時の爽快なアハ体験

動いているモンスターから逃げたり、時には利用して謎を解くため、単純なパズルではなくタイミングと正確な操作が要求されます。

ちょっと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、アクションは慣れてきます。

謎も歯ごたえはありますが、トライ&エラーを重ねれば自力で何とか解けるレベルで、ステージのクリア毎に心地よい爽快感がありました。

また、ミスからリトライまでの待ち時間が短く、フロアの途中でも一定の部分までクリアできていればそこからのスタートができます。この点はとても親切な設計だったと思います。

セリフが全くないけれど魅力的なキャラクターたちが織り成す深いストーリー

主人公が迷い込んだ地底の世界は廃墟のような巨大な建物に数人の鳥人間が生活しています。

フロアを進むごとに彼らとの交流が深まっていきますが、そこにはセリフが全くなく、感情の表現は身振りだけです(何か会話していても何を言っているかはわからない)。しかしそれだけでも十分伝わる程、表情やキャラクターの個性が豊かに表現されており、愛着が沸きます。

やがて彼らがなぜ数人で巨大な廃墟に住んでいるのか、そして地下世界で起こっている「異変」の核心に徐々に近づいていくわけですが、このストーリーが秀逸で、最後は「なるほど~そういうことね!」と腑に落ちる展開になっています。

また、ステージに巧妙に隠されたやり込み要素「絵画」はミニゲームでもありながら、地底世界の歴史を暗に表現した内容となっているため、プレイヤーの想像が掻き立てられます。

フロアごとにやり直しができるキャプチャー機能もあるため、クリア後のやり込み要素も攻略しやすいのもGOODでした。

こんな人におすすめ

アート系ゲームが好き
ダークな世界観(不思議の国のアリス的な)が好き
・アクションとパズル、同時に楽しみたい!

こんな人は向かないかも・・・

・不気味な世界観が苦手・・・
説明が足りないことが耐えられない
・アクションは得意だけどパズルが苦手(その逆はまだ何とかなりそう・・・)
・単純にパズルゲームとしてだけ見るとコスパ高めかも・・・(アートとしても楽しめれば〇)

まとめ

ゲームの世界観、雰囲気が好きな人は迷わず購入で良いと思います!
以下、任天堂さんの公式動画を是非チェック!

任天堂公式サイトはこちら https://youtu.be/qllLYOMF2g4

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