第7回SDGs検定 過去問題の出題傾向分析と対策

雑記

2021年12月に開催された第7回SDGs検定に受験しました。
ここでは実際に出題された問題について出題傾向を分析した結果や筆者が行った勉強方法などについて書いていきます。

前回の第6回出題傾向分析も併せてどうぞ!

SDGs検定 基本情報

  • 試験日時:2021年12月12日
  • 試験時間:10:30~12:00 (90分間)
  • 受験会場:WEB試験
  • 申込締切:2021年12月4日
  • 受験費用:5,500円(税込)
  • 受験資格:制限無し
  • 合格通知:後日登録メールに合格証とともに配信
  • 問題  :選択式 (全35問)
  • 合格点 :満点の70%
    (第6回では難易度と過去開催分の合格率に鑑み、合格点が調整されました)

SDGs検定 公式HP:https://sdgs-samurai.or.jp/kentei.html

過去問について

まず気になる過去問ですが、公式ページが例題として一部公開している以外は全く入手することができません(現在のようなオンライン受験となる前の会場受験の際も問題用紙の持ち帰りができなかった模様)。

公式の過去問はこちら

更に本検定は、公式の教科書やテキストもない(参考図書はある)ため、自ら一度実際に受験した上で傾向を分析する他は出題予想する手立てがないというのが現状です。

それでは出題傾向を回答形式と内容毎にそれぞれ分析してみましょう。

出題傾向分析(回答形式別)

問題は以下、4つのパターンの形式で出題されました。選択肢はいずれも4~5個であるケースがほとんどです。

  • 最も適切なものを1つ選ぶ
  • 最も不適切なものを1つ選ぶ
  • 適切/不適切なものを全て選ぶ
  • 適切/不適切なものの個数を選ぶ

前者2つの形式は消去法が使えるので得点源となりますが、後者2つは正解の数がわからないため、より精度の高い理解・知識が問われます。全問題に対する内訳は以下の通りです。

合計で全体の73%が正解の数が1つの問題、27%が正解の数がわからない問題という結果になりました。

第6回検定では前者が58%、後者が42%であったことを踏まえると難易度がかなり下がったと言えます(実際、第6回では難易度が高すぎて合格点の調整が入りました)。

やはり合格点が70点であることを踏まえると前者の問題で6~7割以上は正解して確実に点数を稼ぎたいところです。

出題傾向分析(内容分類別)

今回、出題された問題を内容別に大まかに分類すると、以下の6種類に分けられます。

➀SDGsの17ゴール、169ターゲットの文章
 (「我々の世界を改革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(仮訳))に
 直接的に記載されている内容
②SDGsの17ゴール、169ターゲットに関連する専門用語の定義に関する内容
 (上記文章には直接記載されていないものも含む)
③データや世界の統計に関する内容
 (例:1日1.9ドルで暮らす数は2013年では約7億6,800万人)
④時事に関する問題(岸田総理のCOPコミットやコロナウィルスの影響など)
⑤検定が定める参考図書に記載されている内容
⑥国連機関とそれら取り組みに関する内容(UNESCO、FAO、WHOなど)

得点源になり得る(暗記すれば解ける)ものは➀や⑤であり、②・③・⑥は若干幅広、そして④の時事は最も事前予想が立てにくい内容と言えそうです。

それでは分析結果の内訳を見てみましょう。

➀~③はそれぞれ約20%と横並びで、④時事問題は少なめの12%、⑤参考図書からの出題は16%、⑥国連機関は3%という結果になりました。

➀・⑤の合計は35%ですので、ここは確実に得点し、②・③・⑥の合計53%から補うことで何とか合格ボーダー70点越えを狙いたいところです。全体の1~2割は全く予想がつかないところから出題されると覚悟しておきましょう(日頃、どれだけSDGsに関するニュース、動向に触れているかに掛かってきます)

第6回検定との違いですが、大きな点では④時事問題が20%から8%減、⑤参考図書が11%から5%増と、内容面からみても難易度が若干下がったことがわかります。更に前回はSDGsの歴史に関する内容(ブルントラント委員会、リオ宣言、MDGsなど)を問う問題が全体の5%を占めていましたが、今回第7回では見られませんでした。

17ゴール別にも問題の分析も行いましたが、35問中、3問がSDGs全般に関する内容、残りは万遍なく17ゴールに関する問題が出題されているという結果となりました(各ゴール最低でも1問、概ね2~3問程度)。よって特に出題されやすいゴールという傾向は無く、幅広い理解が必要となります。

次のページから参考図書について解説します。

コメント

  1. のぶ より:

    時事問題はどのようなサイトを活用していましたか?また活用した方がいいサイトなどはありますか?

    • まんめんみ より:

      ご質問ありがとうございます。
      最新のニュース(体感的に試験日から2か月以内のものまで)が対象となり、かつ幅が広いので、こればかりは普段から新聞やニュースに触れておくしかないと思われます。

  2. のぶ より:

    もう一つ質問させてください。時事問題は各企業の取り組みなども対象になりますか?会社の規模にもよりますか?

    • まんめんみ より:

      私が受けた全2回の範囲では個別企業の取り組みではなく、社会全体の流れに関する時事が問われていました(例えば最新の自動車技術など)

  3. のぶ より:

    とても参考になりました。ありがとうございます!

タイトルとURLをコピーしました