【レビュー】ザ・コロニスト(The Colonists) ~物流力しか勝たん! 時間ドロボウ系 まちづくりシミュレーション~

ゲームレビュー

基本情報

・ジャンル :開拓シミュレーション
・プレイ人数:1人
・DL容量  :561MB
・通常価格 :3,410円(セール有/2,387円~)
・言語   :日本語対応
・メーカー :Chorus Worldwide
・ハード  :Switch/PS4/XboxOne/Steam

どんなゲーム?

①未知の惑星をゼロから開拓して街を作るゲーム
②ステージ毎にノルマあり。資源を効率良く調達・配分してクリアを目指そう
③時には敵に襲撃されて領土が奪われることも。撃退して領土を広げよう

人類に奴隷のように扱われてきたロボットたちが、自由を求めて新たな星で自分たちだけ街を作ります。プレイヤーはロボットたちに指示を与えて、より良い街づくりのお手伝いをします。

宇宙船から降り立つとそこは未知の惑星。宇宙船ではロボットが動くためのエネルギーと木材が自動的に少量ずつ生産されますが、その量ではまったく足りません。周りの木を切って木材を集め、畑を耕して野菜を作り、家を建てて食料からエネルギーを作り、そのエネルギーを使って石を採掘して・・・と資源を自分で調達、加工しながら町を広げていきます

メインモードは全13のステージがあり、それぞれノルマもあります。主に指定された建築物を建てることでクリアとなるものと、AI操作の敵ロボットの宇宙船を制圧することでクリアとなるものに分かれます。

その他にも、決められた制限の中で一定の条件をクリアする「チャレンジモード」や自由に街づくりだけを楽しめる「サンドボックスモード」があります。

筆者はまだメインモードの半分もクリアできていませんが、既にプレイ時間が40時間を突破するほどハマっています!

ここが良かった!おすすめポイント

かわいいロボットのアクションと丁寧な表現

まず、ロボットの動きがかわいい!

ニコッと笑ったり、作業をしていないと「ZZZ・・・」と言いながら寝ていたり(笑)。資源をバケツリレーのように運ぶロボットたちもキュートです。

また、各施設には担当ロボットが必ず1人いて、木こり小屋の「Santos」や製材所の「Rick」など、ちゃんと全員に名前がついていて愛着が沸いてきます(実はこの名前が後述する運搬先の指定の時に意外と重要だったりします)

単純な箱庭系ゲームにはない、細かい物流システムが生み出すプレイの緊張感

ロボットたちはエネルギーがある限り、ひたすら木を切るなど作業しますが、できた木材を自動で必要な場所に運んでくれません。プレイヤーがあらかじめ、運搬先を細かく指定・調整する必要があります

例えば「果樹園」を建設したい場合、材料は「木板」と「石材」です。木板は木こり小屋で伐採した「木材」を製材所で加工する必要があるので、木こり小屋から製材所まで木材を運搬するように設定し、更に木板を果樹園予定地まで運ぶ設定をする必要があります。石材は同様に採掘場から予定地まで運ぶ設定をします。この例のように運搬先が1か所だけなら簡単なのですが、木板や石材は用途が多く、量もたくさん必要なので複数の製材所や採掘場から複数の運搬先が発生する状況となり、細かい設定が求められます。

何も制約がなく、のんびりとプレイする箱庭系ゲームであればここで話は終わりですが、このゲームはクリアまでの時間制限や敵の存在があるので、より効率の良い資源の運搬を考える「物流のマネジメント」が大きなポイントとなります。

特に敵ロボットの侵略があるステージでは、敵陣との領土と資源の奪い合いになるので、敵より効率が高い物流経路を作らないとあっという間に攻め込まれてしまいます。

更に土地の広さも限りがあるので、施設を設置する時も土地の無駄をできるだけ少なくなるように、かつ資源の運搬距離をできるだけ短いような配置にするなど、高度な計画が必要になってきます。

このように街や道路のレイアウトは単純に景観だけではなく、資源循環の効率を考えながら配置する必要があり、可愛らしいロボットと裏腹に非常に戦略性が求められ、その緊張感がとても癖になります。

ストレスフリーな仕様と操作性

上記のような高度な戦略性が求められると施設建設計画や物流設定に時間がかかりますが、ゲーム内の時間経過を止めたり、倍速にできたりする仕様がとても良かったです。また、少し前の状態に戻したい時は別ファイルでオートセーブをしてくれる(しかも時間間隔を好みに選択できる)ので簡単にトライ&エラーができます。

細かい点ではメニュー項目が多い中で選択方法が一部、フリック式が採用されており、直観的に操作できて良いと感じました。また、ロード時間も比較的短く、バグもほぼなかったので快適にプレイできました。

ここはいまひとつ・・・

操作やシステムの説明がわかりにくい&不足している

最初は実際にどのように物流を設定したら良いのかがとてもわかりにくかったです(特に船と港の設定)。慣れるまで時間がかかりました(;^_^A)

少しでも設定を間違えると正しく資源が運ばれないので、きちんとシステムを理解しないとゲーム進行上、致命的です(目の前に山ほど資源があるのに「足りない」と言われることもしばしば 笑)

最初にチュートリアルや要所要所で簡単な説明はあるものの、いつでも再確認できるようなヘルプや操作説明書のようなものが充実しているとなお良かったと感じます。

(このブログで今後、筆者が実際につまずいた点を中心に解説記事を書いていきたいと思います)

こんな人におすすめ

・作業ゲー、街づくり系ゲームが好き

物事の効率を改善したり、高めたりすることが好きな人

・計画や段取りを立てて、その通りに進めることが好きな人

こんな人は向かないかも・・・

のんびり街づくりをしたい人(サンドボックスモードもありますが、メインモードではない)

細かい操作が面倒になってしまう人

あとがき

久しぶりにかなりの良ゲーにヒットしたので、筆者は子育て後の睡眠を削ってまで没頭しています(;^ω^)

3,000円台とインディーズゲームにしてはお高めではありますが、その価値は十分にあるゲームです!

基本操作についてまとめた記事はこちら

任天堂公式サイト:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000040864.html

公式PV:https://www.youtube.com/watch?v=m27dSIPQxKo

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